「合意形成」行動につなげるファシリテーション

更新日:2020年11月6日

みなさん、こんにちは!

つなぐみブログです。


ただ食べ続ける秋。

急に増えるのに、なかなか減らないあいつに苦戦してます。

ダイエットは明日からボチボチ頑張ります。(やらない人の言い方)


さて、勝手にシリーズ化しております「オンラインファシリテーターになろう!」

もついにVol.4。


これまで、ファシリテーションの4つの基礎スキルに基づき、

「1.場のデザイン」「2.発散」「3.整理」と来て、

今回の「4.合意形成」でございます。


合意形成といえば、どんな印象でしょうか??

・なかなかまとまらない

・結局、最後は上位職の人が決めてる、、

・決めたけど、不満が残ってて行動しない、、


こんな感じでではないでしょうか。


今回のテーマは、「合意形成」行動につながるファシリテーションということで、以下のような内容で開催しました。7名の方にご参加いただきました。お忙しい中、本当に有難うございます!


【アジェンダ】

・自己紹介(チェックイン)

・ファシリテーション、合意形成について

・ワーク1:ペイオフマトリクスを使ってみる

・ワーク2:対立を乗り越える合意形成

・ワーク3:行動をかきたてる行動を考えよう

・チェックアウト



■合意形成とは

(いきなり、とても固い表現で始まりましたが)

合意形成とは、意思決定の一つの形です。下の参考資料にもあるとおり、意思決定には「独断」~「完全合意」までいろんな種類があります。


みなさんに1つ質問させていただきます。


「会議の結果、上位職が決めてしまう」

この意思決定は、上の資料のどこに当てはまるか、少し考えてみてください。


・・・


私の考えでは、「独断」とまでは いかない気がするので、

「独断」と「説得」の間くらい。(質問しときながら、煮え切らない答え。笑)


1つ言えることは、参加者の考えを尊重した決め方ではありませんよね。


今回、私共の考える合意形成は、「コンセンサス」です。

反対意見がなく、全員が受け入れらる状態  が、目指したいところです。


(正直、完全合意って現実にあんまりないですよね・・)



もう1つ、余談をさせてもらいます。


「妥協案・折衷案」と合意形成は異なります。

よく、混同してしまうんですよね。


例えば、新製品の「とろけるチョコレート」を売り出すにあたって、意見が分かれました。


A案:高級志向の方々向けに1,000円で売ろう

B案:たくさんの人達に食べてもらいたいので200円で売ろう


→では、あいだ とって500円にしよう!!


これはコンセンサスではありません。

どちらの目的も達成されていないためです。


あくまでも目的を達成するための話合い であることを忘れてはいけませんね。



それでは、ワークのご紹介をします。


■ワーク■

ペイオフマトリックスを使って、みんなで取り組む社会課題を考えよう!


ペイオフマトリックスは、非常によく使われるツールです。

横軸、縦軸の2軸を使って、案を俯瞰して見れたりします。


                       ↓こういうやつ

<参考>

縦軸:実現性が高い/低い

横軸:効果が高い/低い


※横軸、縦軸はその時に

あったものを設定します。







今回のワークのお題は、ペイオフマトリックスを使って、

「みんなが気になる社会課題」を出し合い、取り組みたい社会課題を1つ決めよう! 


という壮大なテーマでワークをしました。


ワークの手順はこちら

① 気になる社会課題を出し合う(黄色付箋)

② 自分が「大切にしていること」を話す

③ 自分とは違う意見について、気づいたことを話す

④ 一致する目的や関心を見つける(青色付箋)



では、取り組んだワークの中身を生々しくご紹介します。


① 気になる社会課題を出し合う(黄色付箋)

ブレイクアウトルームに分かれ、4人で話をしました。

気になる社会課題は黄色付箋のとおり、バラバラ。


あまり深く考えずに並べてみました。

「食品ロス」と「女性差別」について実現性が高くて、効果も高い位置にありあすね。


1つ大事なこと。

ペイオフマトリックスで俯瞰してみた結果、もっとも実現性が高くて、効果が高いものを選択しよう!というわけではなく、ここから話が始まるということです。



② 自分が「大切にしていること」を話す

それぞれ出した付箋について、「大切にしていること」を順番に話しました。


<みなさんの大切にしていること>

地球温暖化:後世にこの世界を残したいと思っている。

食品ロス:行き過ぎた資本主義。他社に勝ちたい気持ち。恵方巻きは多くの廃棄が出た。

新型コロナ:健康、経済、雇用、自殺、多岐にわたる問題。

女性差別:このままいくと社会は行き詰まる。半数は女性である。


順番に話していくと、次第に相手の考えや背景がわかってきます。

相手の考えや背景がわかると、「自分と異なる意見」とは違った感覚「あー、そう思ってたんだ(理解に近いもの)」が生まれます。

不思議ですよね。


もしも会議の場で、自分と正反対な意見が出たとすると、

戦闘モードに入る方も多いと思います。(私もそうでした。)


そんなときは、正反対の意見の背景・理由を是非聞いてみてください。相手が何を大事にしているか理解すると、不思議と対話モードになったりします。



③ 自分とは違う意見について、気づいたことを話す

みんなの話を聞き、自分の意見と違う意見に注目して、気づいたことを順番に話しました。


<みんなの意見を聞いて気づいたこと>

コロナの話を聞いて、健康、経済、雇用、何か自分で出来るんじゃないかと思った。

地球温暖化は、何をすれば効果が出るのか難しい部分がある。

考えてみると食品ロスは地球温暖化と関係していると思った。

地球温暖化と関係すると思うが、明日、九州に大型台風が接近している。

何か具体的な行動ができないかなと改めて思った。



自分とは異なる意見を聞いて、思ったこと・感じたことを言葉にする。

これって、人の意見を聞いたから出てくる言葉ですよね。



何となくですが、

③に入ってから穏やかな空気の中で話が進んでいるように感じました。



④ 一致する目的や関心を見つける(青色付箋)

続いて、みんなが一致する目的や関心を見つける話をしました。


紆余曲折ありつつ、

青色付箋「利己的でない」「思いやり」が皆さんの一致する目的、関心となりました。


「利己的でない」

「思いやり」

に辿りついたとき、


4人の向かう方向が一つになった気がしました。




それぞれ出した社会課題は、最初はバラバラだったけど、

順番に一人ずつ話を聞くことによって、一つになったわけです。


・・


ここから、皆が取り組みたいものを1つ考える予定でしたが、

残念ながら時間切れとなってしまい、今日はここまで。



ただ、みんなの共通の目的、共通の関心事が一致すると、

合意形成の8割くらいは達成しているのではないでしょうか。



冒頭で申し上げましたが、目指すところは

反対意見がなく、全員が受け入れらる状態「コンセンサス」なわけですから。




さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか?


お題が、「合意形成」行動につなげるファシリテーションなのに、

行動につながる部分は最後にチョロッと説明するだけになった事は、

みなさんの広い心で受け止めていただきました。(涙)



参加者の方々から、今回もグッ とくるご感想をいただきました。


最初は全く異なる意見だったのに、合意点が見つかったことが新鮮だった。

(社会課題を扱ったワークということもあり)何かボランティア活動をしようかな

という気持ちになった。


大事なのは、付箋に書かれている内容の「背景」であると感じた。

背景を聞くことで、一見対立していても根っこの部分は同じだったりすることを感じた。


意見を聞いてもらえなかったとき、納得できない気持ちになった。

ファシリテーターをするときは「受け止める」ことをやろうと思った。