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「引き出す」違いをアイデアに変える

執筆者の写真: 井上善登井上善登

こんにちは!

つなぐみブログです。


お陰様で(勝手に)シリーズ化をしております

オンラインファシリテーターになろう!Vol.2

~「引き出す」違いをアイデアに変えるファシリテーション~


を開催し、7名の方に参加いただきました。

お忙しい中、ご参加いただき誠に有難うございました!


(下の画像にもありますが)会議中に自分の「反対意見」が出ました。あなたは自分の意見を押し通しますか?相手の間違いを指摘しますか?


私は反対意見が出た時、心の中で「いやいやいや、違うでしょ。それは絶対違うでしょ。」と思い、反論&説得をしてきました。


当然そのまま意見は平行線となり、次の会議で「折衷案」で落ち着いたり、

「偉い方の判断」で決まったり、そんな結末が多かったです。


折衷案で決まったら、「どっちつかずのつまんねー案だなこりゃ。」と思いましたし、

「偉い方の判断」で自分の意見が却下されたものなら、「むかつくーーー!!!」ってなってました。


はい。(一旦落ち着きましょう。)


今回のワークショップでは、「自分と違う意見」が出たとき、反論&説得ではなく、アイデアに磨きをかける機会にする。


という内容になってます。


<アジェンダ>

・ファシリテーション4つのスキルの中の「2.発散」のご説明

・ワーク1: Yes and ゲームで乗っかるアイデア

・ワーク2:違いからアイデアを見出す

・ワーク3:トーキングサークルで自分の内面に目を向ける


それでは、更に詳しく見て参りましょう。


今回は、ファシリテーション4つのスキル

「1.場のデザイン」「2.発散」「3.構造化」「4.合意形成」の中の

「2.発散」の話となります。


右図は、話合いの流れだと思ってください。左から「発散」でみんなの意見をたくさん出し合い、「収束」で合理的に整理してゆく、という流れになります。(わかりにくい?)


「発散」で大事なことは、

・他者のアイデアを否定しない

・たくさん量を出す

・他者のアイデアにのっかって膨らます  です。


ここで「発散」あるあるの1つを紹介しますと


知らず知らずに「解決しよう」とする です。


「問題を出し合いましょう」と言ってるときに、

いつの間にか、「こうすればいいんじゃねーの?」とか

「その問題は前に解決したじゃん!」とか。


超あるある。


人間って、だぶん問題に触れると解決したくなっちゃうんでしょうね。

人の悩み事を聞くと、すぐアドバイスしたくなる。みないな感じで。


解決に走ると、選択肢が狭まってしまい、アイデアの膨らみはそこで終了してしまいます。

会議中に「発散中だから結論を出さない」を意識してみると、よいかも。


ここからは実際に取り組んだ3つのワークをご紹介します。アイデアを膨らませる3つの手法をご紹介します。


■ワーク1:Yes and ゲーム

Yes and ゲームは、お題に対して想像したことを次の人に伝えていくゲームです。

ルールは1つだけ。前の人のアイデアに乗っかってアイデアを出すことです。


例えば、 「理想の別荘地」がお題だとすると、


Aさん:敷地が東京ドーム1個分ある別荘地

 ↓

Bさん:テニスコートが8面あってトーナメント戦できる

 ↓

Cさん:トーナメント戦の日には、特別ゲストとして松岡修三が来てくれる など


前の人に乗っかることを繰り返すうちに、自分だけでは思いもつかない「理想の別荘地」が出てくるわけです。

参加者のみなさんには「楽しいお仕事空間」でYes and ゲームをやってみたところ、こんなアイデアになりました。


1番目:バランスボールがあるお仕事空間

2番目:バランスボールに座って美味しいコーヒーを飲む

3番目:美味しいコーヒーを水辺で飲む

4番目:水辺でロッキングチェアーに座る

5番目:日の当たる温かい場所で座る

6番目:大きい木があって木漏れ日があたる

7番目:そして小鳥のさえずりが聞こえる

8番目:仲間の働く音が聞こえてきた

9番目:仕事の音が聞こえたので、さぁ仕事に戻ろう


自分だけで考えた場合、「水辺」や「木漏れ日」、「さえずり」は

出てこないと思いました。


(まさか、最後は「さ、戻ろう」となるとは。。)


大事なことは、まずは受け入れて、乗っかって発想すること。反対意見も拒否から入らずに一旦乗っかってみる。です。



■ワーク2:違いからアイデアを見出す

2つ目のワークは「違いからアイデアを見出す」ということで、全く結びつかない2つの要素を掛け合わせて、新しいアイデアを創造するというワークです。 


実際のお題は以下です。

・「コワーキングスペース」に、最もあり得ないと思うものを下の選択肢から選ぶ。

 →選択肢 <お墓、美容室、スキー場、高級レストラン、銭湯、金物工場、インド 等>


・ 「コワーキングスペース」 と「選択したもの」を掛け合わせて、

 新しいサービスを考える。


・掛け合わせる際、 「コワーキングスペース」 と「選択したもの」には

 どんな要素があるか分解してみる。


・思いついた新しいサービスから、どんな効果や課題解決できるか考えてみる。


です。

異なる2つのものを掛け合わせて何が生まれる? というお話です。


右は、参加者の皆様が実際に考えたものをJamboardに記載いただいたものです。


解説すると

・「コワーキングスペース」に最もあり得ないものとして「お墓」を選択


・「コワーキングスペース」と「お墓」を要素に分解


・新しく生まれたサービス(水色付箋)は、

 今を生きる人と、過去の偉人からアイデアをもらえるコワーキングスペース


・生み出される効果(緑色付箋)は、過去の偉人を含めてアドバイスをもらえる結果、

 圧倒的に違う様々な視点で物事を見る事ができる。

 不確実性が高い今の課題解決につながる。


これは、とんでもないアイデアが生まれました。まさかお墓を掛け合わせることで、これまでの偉人に相談できるサービスが生まれるとは。。(特許申請レベル)


お墓を「スピリチュアル」や「ご先祖様」に分解することで生まれたわけです。

まじすごい。AIとか駆使したら、できるかも。



■ワーク3:トーキングサークル

3つ目のワークは、トーキングサークルをやりました。

輪になって一人一人が順番に話をし、他の人はただただ聴く。


ルールは、

「お互いを尊重する」、「相手の話をよく聴く」、「相手を非難しない」、

「発言しなくてもいい」です。


とてもシンプルですが、話を聞いているうちに、

自分の体験が思い起こされ、振り返り、考えが思いつく


これまでのワークとは異なり、静かに発散する。というものです。


実際のお題は


・あなたが「人と働く」うえで大切にしている言葉を選択( 例:希望、夢、成功、など) ・1週目で選んだ理由とエピソードを話す ・2週目で話を聞いて感じたことを話す


です。


試しに私の話を1つ紹介します。


私が「人と働く」うえで大切にしている言葉は「決断」。

人と働く中で「自分の決断」「グループやチームの決断」を大事にしてます。

ルール遵守型の私は「決めたことをやろう」がスタートラインと思っているわけです。


もともと決断することが苦手な私なのですが、

唯一自分を褒めてあげたい決断を去年しました。

それは、退職の決断です。


退職することで頭も体もすっきり。

新しいことをやっていこう!というパワーに満ち溢れております。


・・・


この話を聞いて、どうでしたか?


「へー」とか、

「私は違う言葉を選ぶな」とか、「その話興味あり!」とか、「俺は決断、超得意」とか、


聞いて人はいろんなことを感じ、自分を振り返り、自分の考えが生まれていくわけです。

人の話を聞くことで、考えが生まれる。そんなワークでした。


☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺ ☺


長々長々長々と書いてきましたが、今回のワークはここまで。

参加者の皆さんからは、こんなご意見をいただきました。


★人の意見にかぶせることで、新しいアイデアが生まれることを体感した。


★他者の意見を聞くことが大事だと実感した。


★それぞれ良い意見を持っていて、その意見を引き出して、促進できるようになりたい。


★中立の立場でファシリテーションをする体験ができた。 などなど。


そして、最後は恒例のみんなでパチリと記念撮影。


皆様には、いろいろな「発散」を体験いただきました。

本日の内容が少しでも皆さんのお仕事のお役に立てればと願っております。



そして、この記事を最後まで読んでいただき、誠に有難うございました。

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それでは皆様、次回お会いしましょー。


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